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アルガンオイルの美容への3つの効果とは?ワンランク上の肌を目指すために!

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アルガンオイルって何?美容に効果ある?そんな疑問を解決するために、このページではアルガンオイルについて詳しく解説してみました。

アルガンオイルの画像

アルガンオイルが気になる方は、是非参考にしてみてくださいね。

このページでわかることアルガンオイルとは何か
アルガンオイルに含まれる成分
アルガンオイルの効果
アルガンオイルの使い方

※知りたい情報が決まっている方は、下のContentsを開いてジャンプして下さい↓

アルガンオイルとは

アルガンオイル(Argane oil)とは、南西モロッコに自生する固有種アルガン樹(Argania spinosa)の種子から採取される植物油です。

アルガンオイルができるまでの工程を簡単に示します。

6~7月ごろ、アルガン樹にはオリーブに似た形の実が成るのでこれを収穫します。実を水分が抜けるまで乾燥させたらその皮をむいて中の種を取り出し、この種の殻を割って中の胚珠を取り出します。この胚珠をつぶしてペーストを作り、このペーストを手作業で搾り出したり、圧搾機にかけたりして抽出されたものがアルガンオイルの原型となります。ここから不純物除去作業などの精製工程をへて、ようやくアルガンオイルが完成するのです。

もともとモロッコ現地で髪のトリートメントや食用油として伝統的に使われてきたアルガンオイルですが、今やヨーロッパを始め世界中でどんどん人気が高まってきていることから、モロッコ政府は現在約4000トンという年間生産量を、2020年までに10000トンまで引き上げるという目標を掲げています。

アルガンオイルに含まれる成分

アルガンオイルは美しい黄金色しています。アルガンオイルは不飽和脂肪酸(約80%)と飽和脂肪酸(約20%)、それ以外の微量成分でできています。微量成分にはビタミンEを始め、カフェ酸、オレウロペイン、バニリン酸などのポリフェノール類、スクアレン、トリテルペンアルコールなどが含まれます。

ここでアルガンオイルの主な成分について紹介していきましょう。

アルガンオイルに含まれる成分 オレイン酸

オリーブオイルに多く含まれている脂肪酸です。アルガンオイルに含まれている脂肪酸で最も多い比重(約45%)を占めるのがオレイン酸です。オレイン酸は血圧を下げて安定化させ、循環器系疾患のリスクを減らす効果があることで知られています。不飽和脂肪酸の一種です。

アルガンオイルに含まれる成分 リノール酸

アルガンオイルに含まれる脂肪酸の中でオレイン酸に次いで多い比重(約35%)で含まれるのがリノール酸です。ヒマワリ油、ベニバナ油、コーン油などに多く含まれる脂肪酸です。コレステロールの低下作用や酸化防止作用があることが知られています。

体内で合成することのできない不飽和脂肪酸ですが、私たちの生命を維持する上で必須となる脂肪酸なので、食事で摂る必要があります。

アルガンオイルに含まれる成分 パルチミン酸

オレイン酸、リノール酸に次いで多い比重(約12%)で含まれる飽和脂肪酸です。石鹸、化粧品などの原料として使われます。パルチミン酸はオレイン酸やリノール酸と違って私たちの体内で作り出すことができます。ビタミンAの安定化などに働き、生きていく上で必要な成分ではありますが、過剰摂取すると心筋梗塞狭心症などの心血管疾患発症リスクを上げることが知られています。

アルガンオイルに含まれる成分 ステアリン酸

動物の脂肪に最も多く含まれ、エネルギー代謝で必要となる飽和脂肪酸です。私たちは炭水化物を原料にステアリン酸を体内で作ることができます。アルガンオイルには5%程度含まれています。

アルガンオイルに含まれる成分 ビタミンE(トコフェロール)

他のオイルと比べてもビタミンEの含有量が多いのがアルガンオイルの特性です。ビタミンEの補給源としてうってつけなのがアルガンオイルなのです。

ビタミンEは脂質の酸化を抑制することで、細胞膜を保護し、細胞質や核酸の損傷を防ぐ作用があることが知られています。心筋梗塞などの心血管疾患の予防効果があることがさまざまな疫学調査で確認されています。

ところでみなさんはビタミンEにはいくつかの種類があることをご存知でしょうか?

ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれ、トコフェロールにはα-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールの4つの化学的な構造があります。ちょっと紛らわしいのですが、ビタミンEにはこの他にもトコトリフェロールという構造体があり、トコフェロールと同じようにα、β、γ、δの4種類があります。

つまり、ビタミンEは全部で8種類あるのです。そしてこの中でもよく知られているビタミンEはα-トコフェロールであり、脂質の酸化防止および細胞膜保護というビタミンEならではの高い健康効果は、このα-トコフェロールによるものなのです。

アルガンオイルにもα-トコフェロールが含まれますが、アルガンオイル中のビタミンEの中では5%程度でそれほど多く含まれていません。アルガンオイル中では、実はビタミンEの85%相当をγ-トコフェロールが占めているのです。このγ-トコフェロールは私たちが知っているビタミンEの効果とは違う効果があることがわかってきています。

NPO法人日本食品機能研究会では、γ-トコフェロールは利尿によりナトリウム排泄を促す効果があると発表しています。さらに、むくみや月経前症候群を改善すること、シミの原因となるメラニン色素を作る酵素チロシナーゼの活性を抑えることで美白効果を高めるはたらきがあることを報告しています。

アルガンオイルの3つの効果

アルガンオイルは塗ることで美容によく、食べることで健康によいはたらきがあることが注目されています。ここではさまざまな世界の試験データをもとにアルガンオイルの効果について見ていきましょう。

アルガンオイルの効果 美肌効果

アルガンオイルは、モロッコで何世紀にもわたってアルガンオイルが肌のきめを整える化粧品として使われたり、にきび、湿疹、肌荒れ、乾癬などを改善する薬用剤として使われたりしてきました。

筑波大学の礒田博子教授が参加している国際的な研究グループでは、アルガンオイルの美肌効果を科学的に証明するために実験を行いました。マウスのメラニン細胞を使って検証したところ、アルガンオイルにメラニンの合成を抑えるはたらきがあることを確認しました。その原因としてトコフェロールが関係しているのではないかと考察しています(出典:Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2013:340107.)。

また、海外の研究で、閉経後の女性60人を対象に行った試験で、アルガンオイルを肌に塗ると、水分保持能力が高まること、皮膚の弾力性が高まることなどが確認されています(出典:Prz Menopauzalny. 2014 Oct;13(5):280-8/Clin Interv Aging. 2015 Jan 30;10:339-49..)。

アルガンオイルの効果 コレステロール改善

ヨーロッパの研究者たちが総計292人の臨床試験結果をデータ解析したところ、アルガンオイルの摂取により、動脈硬化に影響を与える総コレステロール、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール、トリグリセリドが減少し、動脈硬化を防ぐ作用のある高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベルが増加することを確認しています。

またこのようなはたらきにより、アルガンオイルが心臓の血管を健康に保ち、心筋梗塞や狭心症などの心臓の血管病の発生を予防する可能性があることを報告しています。(出典:Phytother Res. 2018 Mar;32(3):377-383.)。

腎臓病で人工透析をしている37名の患者さんにアルガンオイルを1カ月の間、摂取してもらい、その効果を確かめた試験もあります。1カ月後には透析患者さんの血液中の総コレステロール、中性脂肪、LDLコレステロールが低下しました。一方、HDLコレステロールは上昇し、酸化ストレスが低下するという結果が得られています(出典:Phytother Res. 2015 Oct;29(10):1595-9)。

アルガンオイルの効果 メタボ、糖尿病対策

これも海外の研究ですが、グルコースを多量に摂取させて高血圧、高血糖で肥満を伴うメタボリックシンドロームの状態にしたラットにアルガンオイルを12週ほど与えると、善玉ホルモンとして知られるアディポネクチンが血液内で多く分泌されるようになり、内臓脂肪、血圧、中性脂肪が低下し、インスリンの分泌も正常化したことが報告されています(出典:Int J Mol Sci. 2017 Nov 22;18(11).)。

さらに別の研究ですが、アルガンオイルを糖尿病ラットに食べさせると、血糖値が低下する作用と血糖値の上昇を抑える作用が見られたことも確認されています(出典:Cardiovasc Hematol Agents Med Chem. 2018 Jan 3.)。

植物オイルの画像

アルガンオイルの使い方

モロッコでは、アルガンオイルを肌や髪のトリートメントや食用油として愛好してきました。アルガンオイルが世界中に流通するようになった今、どのように用途が広がっているか見ていきましょう。

アルガンオイルの使い方 スキンケアに使う

抗酸化作用があり、細胞膜を保護するはたらきのあるビタミンEを豊富に含んでいます。さらに脂肪酸を豊富に含み、乾燥を抑え保湿を促す作用、メラニンの生成を抑えて美白を促す作用があります。肌への良い効果が期待され、スキンケア化粧品としての人気を博しています。

アルガンオイルの使い方 ヘアケア・育毛ケアに

アルガンオイルに豊富に含まれるオレイン酸、リノレン酸といった不飽和脂肪酸が髪に潤いを与え、ビタミンEには髪のダメージを補修する効果が期待でき、アルガンオイルはヘアケア製品としても人気を博しています。アルガンオイルを地肌に塗れば、皮膚の保湿、血行促進などにより、育毛効果も期待できます。

アルガンオイルの使い方 アロマオイル・マッサージオイルとして

アルガンオイルを小さじ1杯とり、ラベンダーやローズ、カモミールなどのエッセンシャルオイルを1滴たらせばアロマオイルを作り、全身マッサージを楽しむことができます。

アルガンオイルには独特のナッツ臭がありますが、比較的さらさらしていて、べたつきが少なく、一方でとても保湿効果が高いためにマッサージオイルとしても注目されています。

アルガンオイルの使い方 アルガンオイルを配合したパンツも

皮膚に滑らかでやさしいことから、アルガンオイルを配合したパンツも製品化されています。はき心地がよいだけでなく、生地からアルガンオイルの有効成分が効率よく皮膚に浸透することで付加価値を高めています。

アルガンオイルの使い方 健康食品として

体内のコレステロール、血圧、血糖値を適度に調整するはたらきが期待できることから、アルガンオイルは健康食品としても流通しています。摂取方法としては、1日1回、ティースプーン1杯を目安に直接飲んだり、ソフトカプセルで被膜したアルガンオイルサプリメントを1日数粒飲んだりします。

またコラーゲンやプラセンタなど他の美容・健康食品にアルガンオイルを配合したサプリメントも続々と開発されてきています。

アルガンオイルの使い方 おいしさを楽しむ

モロッコでは料理にアルガンオイルを使います。パンやクスクスにアルガンオイルを浸して食べる習慣があります。アルガンオイルはナッツの香ばしい匂いがします。ピザやパスタなどにもアルガンオイルの風味が合います。

アルガンオイルはオリーブオイルのような調味油としての使い方がおすすめです。モロッコではアルガンオイルにはちみつとアーモンドを混ぜて作った茶色のペースト食品も人気があり、ピーナッツバターのように、パンやクスクス、クラッカーなどに塗る食べ方も家庭に定着しています。

アルガンオイルの画像

まとめ

アルガンオイルは美容や健康に良いことはもちろん、様々な用途があることが人気の理由です。スキンケア、ヘアケア、マッサージ、調味料と、使いみちにこまることはありませんね。

アルガンオイルをまだ一度も試したことがない人は、ぜひ一度試していただくことをおすすめします。

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