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ルミキシルはシミに効果ある?ハイドロキノンとの違いってなんなの?

ルミキシル』という成分を聞いたことがありますか?

ルミキシルはシミに効果のある成分として、近年注目が高まっているんです。

シミに効果のある成分は、シミの漂白剤とも呼ばれるハイドロキノンがとても有名ですが、ルミキシルはハイドロキノンに劣らない効果を秘めています。

このページでは、ルミキシルについて詳しくまとめてみました。ぜひ、参考にして下さいね。

ルミキシルとは?

ルミキシル(Lumixyl)はアメリカのカリフォルニア州に本社を置くEnvy Medical社がスタンフォード大学との共同研究を行い開発した美白クリームです。

ルミキシルは10種類12個のアミノ酸がつながってできており、オリゴペプチドに属する薬効成分です。この成分(ルミキシルペプチド;Decapeptide-12)は、メラニン色素を作ってしみのもとになる細胞であるメラノサイトがメラニン色素を作るはたらきを抑える効果をもっています。しかもルミキシルにはハイドロキノンのような毒性がないので細胞にやさしく、メラノサイトやその付近の細胞を傷つけずにその効果を発揮します。

ところで皆さんはシミやそばかす、肝斑などはメラニン色素が皮膚に沈着することで起こるということはご存じでしょうか。メラニン色素はどうやってできるのか、少し見てみましょう。

皮膚が紫外線を受け続けると、やがて紫外線による攻撃から皮膚の細胞を守るため、皮膚の内部にある基底層がメラニン色素を出すようになります。このメラニン色素はアミノ酸の一つであるチロシンに、チロシナーゼという酵素が結合することによってできます。つまりチロシンが酵素反応でメラニン色素へと変わっていくのです。

さて、ここでルミキシルを皮膚に塗り基底層に浸透したとき、ルミキシルがチロシンとチロシナーゼの結合反応のじゃまをします。もう少し詳しく言うと、チロシナーゼがチロシンに結合する前に、ルミキシルがチロシナーゼと結合することで、チロシンがメラニン色素にならないようにするわけです。このように身体がメラニン色素を作る本来の反応を抑え、メラニン色素を作りにくい状態にすることによって、肌の外観を変えていくのがルミキシルなのです。

ルミキシルの開発元であるENVY MEDICALでは、ルミキシル製品を使用した場合に確認できる皮膚への作用として、肌の色合いがより均一になること、シミが減ること、肌質が改善されることなどを挙げています。

ルミキシルは、アメリカで2010年ごろからしみ、肝斑、色素沈着などを薄くしたり、消したりするために使われ出しました。現在ではルミキシルのユーザーは世界中に広がり、日本の美容医療クリニックにも導入されている薬剤ですが、その安全性も大きな特長です。ルミキシルは非毒性、非刺激性であり、敏感肌を含め、どんな皮膚の状態で使っても炎症を起こさないことが臨床試験で確認されており、長期間の使用に適していることが評価されています。

参考:ENVY MEDICALウエブサイト

ルミキシルのシミへの効果

メラニン色素の生成、沈着を抑えて、皮膚のメラニン色素を少なくするために開発されたのがルミキシルです。当然ルミキシルはシミを消したり、薄くしたりする効果があります。

アメリカではルミキシルのシミを減らす効果を見るための臨床試験をいつくか実施しています。

2012年には美容医療を評価する機関であるSkin Laser & Surgery Specialists of New York and New Jerseyが、しみや肝斑のある女性13人にルミキシルクリームを6ヶ月間塗ってもらい、その効果を検証したところ、約40%の人で色素沈着が抑えられ、約70%の人で肌の色調が明るくなったことを確認しています。

また2009年にはElixir Institute Of Regenerative Medicine社がより重度な肝斑をもつ女性5人に対して16週ルミキシルを塗って皮膚の状態を検証した試験で、被験者全員で客観的美観評価の点数がよくなり、患者からの満足度がとても高かったことを報告しています。

出典1:J Cosmet Laser Ther. 2012 Apr;14(2):117-21
出典2:J Drugs Dermatol. 2009 Aug;8(8):732-5.

なお、ルミキシルはホームケア用の美白クリームです。ルミキシルの研究開発及び製造元であるEnvy Medicalでは、朝と夜の洗顔後に豆粒の大きさくらいにルミキシルをチューブからひねり出して手に取り、顔全体に塗ることを推奨しています。

またルミキシルは身体にメラニン色素を沈着させないように働きますが、日光を浴びると、身体はメラニン色素を作り、これを皮膚に沈着させようとしますので、「外出時にはSPF(Sun Protection Factor)30以上の日焼け止め剤を使用することが不可欠」と強く推奨しています。

ルミキシルの使用効果は使用後すぐには外観に現れません。というのもルミキシルが作用するメラニン色素は基底層に存在しています。基底層にある細胞が表面まで押し上げられるのに1ヶ月程度かかりますので、ルミキシルの効果が出てくるのは、1ヶ月くらい後になります。

参考:ENVY MEDICALウエブサイト 

ルミキシルとハイドロキノンの違い

いままでルミキシルについて紹介してきましたが、美白に使われる薬剤としては従来ハイドロキノン(Hydroquinone)が多く使われてきており、現在でももっともよく使われています。ルミキシルは顔全体に塗って使いますが、ハイドロキノンはシミやそばかす、肝斑などのある場所にピンポイントで使います。

ハイドロキノンはフェノールという有機化合物を酸化することで作ることができる薬剤で、1820年にフランスで初めて精製に成功したと言われていますが、イチゴ、コーヒー、紅茶、麦芽、細菌類など天然素材にもハイドロキオンは微量含まれているのです。

ハイドロキノンの用途は広く、美容以外にも、写真を現像する際の薬剤(還元剤)として用いられたり、ゴムの酸化防止剤、農薬原料などに使われたりしています。

このハイドロキノンもルミキシルと同じように、メラニン色素を作るチロシナーゼ酵素を抑えるのですが、ハイドロキノンはメラニン色素を作る細胞であるメラノサイトそのものも破壊していきます。つまりシミのもとをもとからごっそりと消していくわけです。

一方、ルミキシルはチロシナーゼ酵素と結合することでメラノサイトの中のチロシンがメラニン色素を作ろうとする仕組みをじゃまするだけでメラノサイトそのものを殺すようなことはありません。

というわけでハイドロキノンはルミキシルよりも皮膚への強い作用をもつ美白剤であり、「肌の漂白剤」と呼ばれるほど強力なものなのですが、毒性が強く、副作用が起こる可能性がルミキシルに比べて高いのです。

具体的には美白作用が強すぎて薬を塗ったところだけ白くなってしまったり、炎症で赤くなったり、皮膚がむけたり、日光過敏症になってしまったりするなどの副作用がまれに起こることがあります。

なお、ハイドロキノンはビタミンAの一種であるトレチノインと併用すると美白効果がさらに高まることが知られており、美容医療機関では一緒に処方するケースが多くあります。

美白効果抜群のハイドロキノンですが、2006年にアメリカ食品医薬品局(FDA)がマウス試験などの結果からハイドロキノンには発がん性があるおそれがあるとして、市販薬としての販売を禁止すべきとの提案を行ったことがあります(現在、アメリカでは市販薬はハイドロキノン2%以下のもののみ扱えるようになっています)。

また、ハイドロキノンの長期使用により皮膚が青黒くなってしまう組織黒変症(オクロノーシス)が出たという報告も過去に数多くあり、安全性をより懸念すべきではないかという見方も強まってきています。

さらに最近では、皮膚の色調を少しでも明るくしたいと考える黒色人種がハイドロキノンや水銀入り美白剤などを多用し、尋常性白斑などの低色素沈着症を起こすケースが増えており、ハイドロキノンの使用が健康を損ねるリスクがあるのではないかという議論も強まっています。

出典1:Skin Bleaching Drug Products For Over-the-Counter Human Use; Proposed Rule
出典2:J Cosmet Dermatol. 2004 Dec;3(4):234-6.
出典3:Int J Dermatol. 2017 Jan;56(1):32-39.

ルミキシルのメリット

ルミキシルは非毒性で非アレルギー性であり、どんな肌の状態の人でも長期間使えることをメリットとしてENVY MEDICALは訴求しています。

またルミキシルはハイドロキノンを塗ったあとのヒリヒリする感じや不快な香りがなく、オリゴペプチドならではの質感の滑らかさ、塗り心地のよさもその特徴の一つです。

さらにルミキシルには、肌の潤い、柔軟性、栄養分を保持する効果(エモリエント効果)が高く、使用後に肌が乾燥しにくいとされています。

安全性が高く、長期使用しやすく美白効果も高いルミキシル。今のところ大きなトラブルは報告されていないということで美容医療機関での導入も進んできていますし、インターネットの普及によりアメリカのみならず世界各地でルミキシルの愛好者が爆発的に増えてきていますが、しかるべき評価がきちんと固まるのはこれからだと言えるでしょう。

というのもルミキシルが販売され始めたのはまだ10年足らず。ハイドロキノンのような長い歴史に耐えてきたわけではありません。

ルミキシルには細胞への毒性がなく、原理的に副作用が起こらないように作られているとはいえども、今後さまざまな肌質を持つ人に長期にわたって数多く利用されることで、予期せぬ形でトラブルの原因物質などが見つかってしまう可能性は否定できません。

でも、もし美白効果の高さが評価されれば、安全だしルミキシルを使おうという人はさらに増え、ハイドロキノンを凌ぐ美白剤として君臨し、世界市場の勢力図を塗り変えていくことも十分に考えられます。

参考:城本クリニック

ハイドロキノンのメリット

近年、肌への危険性が言われ始めたハイドロキノンですが、美白効果はナンバー1。ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑え、これから作られるシミを予防する効果があるだけでなく、ハイドロキノンは、メラノサイトを破壊することですでに皮膚にあるメラニン色素を破壊し、身体のメラニン色素を減らしてしまいます。

ハイドロキノンはもともと医療機関の処方でしか入手できなかったのですが、2001年に薬事法改正で市販の美白化粧品の成分としても配合できるようになりました。手軽に入手できるのはハイドロキノンの最大のメリットです。

国内のドラッグストアや薬局で市販されているクリーム化粧品では全体量の4%までハイドロキノンを配合することができます。もちろん海外輸入品ではハイドロキノン4%以上のものがありますし、通信販売でドクターズブランドとして販売されているものでも5%以上のものがあります。医療機関ではさらに高配合でハイドロキノンを処方するケースもあります。

なお、ハイドロキノンは肌への刺激が強いので自分の肌に合っているか、アレルギーや炎症などを起こさないかどうかを事前にパッチテストなどで確認することが望ましいでしょう。


現在、ネットに入手できるハイドロキノン配合の美白化粧品としては、アンプルール社の「ラグジュアリーホワイトトライアルキット」があります。このお試しキットは、ハイドロキノンのスポット集中美容液「ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110)」を軸に、ハイドロキノン入りローション「ラクジュアリーホワイトローションAOII」の他、薬用美白美容液と美容乳液ゲルが入った4点セットになっています。
この商品は初回に限り1,890円で購入できます。ハイドロキノンが自分の肌に合うか、あるいはどれだけ美白効果があるかをチェックするのによい

ネット通販で入手する場合、選択の幅はかなり広がっていきますが、自己責任度が高くなりますので、皮膚トラブルがあったときのリスク対応も踏まえた上で入手しましょう。

もちろんクリニックから手に入れることのでき、例えば大阪市の三愛クリニックではドクターズコスメとして「ハイドロキノンH2クリーム(税抜4,000、6g)」を通信販売で提供しています。このクリームはハイドロキノンを10%配合しており、ハイドロキノンの効果を知る人にとっては見逃せないものになっています。

この他、ビーグレン社の「QuSomeホワイトクリーム1,9」はハイドロキノンの配合率は1.9%とそれほど高くないのですが、特殊技術により皮膚への浸透性を高めることで4%配合品と同等のメラニン色素減弱効果があることを試験で立証し、他製品との差別化を図っています。

ルミキシルは皮膚科で処方してもらえる?

ハイドロキノンもそうですが、ルミキシルも美容を目的にした薬剤です。このような薬剤は保険がききませんので、保険診療を行っている一般の皮膚科では基本的には扱っていません。

薬局やドラッグストアでもルミキシルは取り扱っていないので、基本的にルミキシルを入手したい人は美容医療を行っている皮膚科や外科に行き、処方してもらう必要があります。

「ルミキシルは保険がきかないんだから、わざわざ美容医療クリニックに行って買いたくない。シミを薄くしたいだけだし、ルミキシルは安全ということがわかっているんだから、何とか商品だけ入手できないの」と考える人もいるかもしれません。

最近になって、ネット通販でもルミキシルを購入できる機会が少しずつ増えてきました。

ただし何か皮膚トラブルがおこる可能性もあります。不安な方は医師に相談するか、販売元や製造元の責任保証体制をあらかじめ確認し、納得したうえで購入するようにしましょう。

Amazonでもルミキシルをお購入できますが、ENVY MEDICAL社と契約を結んでいる代理店からも仕入れることになります。日本ではLumixyl Topical Brightening Cream (30ml)は税込みで9000円弱、 Lumixyl Brightening Cream(30ml)は税込みで7500円前後が相場のようです。

まとめ

ルミキシルはシミに高い効果があり、今も研究は勧められています。

何よりもハイドロキノンよりも副作用が少ないという点が素晴らしく、ハイドロキノン以上に普及する可能性は少なくありません。

もしあなたがシミに悩んでいるのであれば、一度ルミキシルを試してみてはいかがでしょうか?

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